環境保全特別講演会
−3月29日(木)13:45〜 「愛宕の間」−

環境保全委員長 高田一雄
 3月29日の例会後社会奉仕委員会による環境保全についての特別講演会を我が南クラブの京大名誉教授の木村光先生に「21世紀の環境問題を考える」と題してスライドを交えてご講演をしていただきました。
 その講演の中で、20世紀に於ける人口の急増、旺盛な産業活動、科学技術の急速な進歩などが地球悪化をもたらしたこと。又ごみとは何か、ごみとは物質が有効期限をこえて存在したものである。石油に対してはいろいろな点において恩恵をこうむっているが又反面自動車による排気ガスの問題、石油プラスチックは今問題になっている環境ホルモンを出す。環境ホルモンは若い世代の生殖機能を冒すので若い男女がガンにかかりやすい。
 こういう状況の下で木村先生は石油に代わるバイオマスを原料にした生分解のあるプラスチックの創製を試みておられるわけであります。バイオマスは炭酸ガスと水と太陽エネルギーから育てられるので毎年、再生が可能であり環境ホルモンも出さず、分解性もあるので地球に、負担を掛けないと言うことです。
 環境ホルモン等による汚染など、どれをとっても生物の絶滅につながりかねない厄介な問題ばかりであります。これらはどれも生物の生存を脅かすものであり早急に対策を講ずる必要がある。又公害問題と環境問題との違い等についてのお話もあり、これまで大量生産、大量消費、大量廃棄を繰り返す人間の活動を全て許容してきた地球の許容量にもついに限界がきたこと等こう云った問題に対してわかりやすく楽しく聞かせていただきました。
 質疑応答の時間には会員の皆様方の活発な質問が有り特に石油関係を取扱かっている方から将来の石油問題についてのご意見がありました。今回の特別講演会は充実した中で閉会致しました。遠藤会長、稲盛副会長始め多数の会員の皆様方にご参加をいただき誠に有り難うございました。
 最後にご講演していただいた木村先生に心から厚く御礼申し上げます。
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