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社会奉仕部門フォーラム
−11月7日(木)13:45 「愛宕の間」出席者 100名(内、当クラブ61名)−
 会長幹事を始め、会員各位の強力なお力添えのおかげをもって、去る11月7日例会後「社会奉仕部門フォーラム」を無事に終えることが出来た。長時間に渡り御参加の皆様(会員61名その他約40名)にお礼を申し上げます。
 「少子化−どうなる、どうする10年後の社会経済」をテーマに衆議院議員大石正光氏、PHP総合研究所江口克彦氏、更に会員村田純一氏に御登壇を願い、基調スピーチの後、会員山口進氏の進行により、鼎談形式で、フォーラムの趣旨に沿った討論が繰り広げられた。
 趣旨としては、かねて御案内の通り
1. 18才人口は来年より減少の一途をたどるとされ、今や我が国の少子化はさえぎり難く思われる。
2. デフレ不況社会の現状下で、若年層の離職率と失業率の高さは関西で特に著明であり、彼等のフリーター化が10年後職能スキル・質の低下に繋がる事は必定であろう。
3. その上に生産人口減少と高齢化が加われば産業生産能力の将来に重大な影響が出て来るのではないか。
4. 近未来の生産力、消費力、経済活動の大変化に対し実業人である我々ロータリアンはどの様な心構えを持つべきか。「ロータリアンの社会奉仕」の将来を考える上で、及ばずながら検証を加える機会としたい……等であった。
 しかしフォーラムの進行は壇上も、フロアーからの発言も1. についての論議に集中し、いかに「少子化」が人々の重大関心であるかを改めて知ることとなった。世界的な視点より、我が国の適正人口は、1億はおろか8千万人ぐらいでもよく;10年後をめざして世界マーケットを対象に高付加価値、独創性を追求し生産性向上をするためには、若い世代への早めの交代が望ましい;いわば他国に追随を許さぬ産業技術立国を目指すと云う点で三氏の意見は一致していた。
 1. について若者が自己の職能に誇りを持てる様な施策が必要であり、大石氏はすでに、さいたま市で「ものつくり大学」を発足させていると云う。(平成13年)特に京都市等に見られる伝統技術職については、全国レベルで希望者を募り実体験によるマッチングに力を入れてはどうか(江口、村田両氏)の意見には説得力があった。
 2. については高齢化による財政的負担増には、同じ状況にある近隣諸国に準じて「独身税」を導入することも視野に入れてみてはどうかの発言があり、最初は冗談かとも思えたが、多産女性に育児手当等を支給する案と同様に現実味のある意見ではあった。
 テーマが少し大きすぎ、時間的制約からロータリアンとしての視点にまで論議を深めるに至らなかった。が、私見をお許し頂くとすると、これらは「青少年問題」に収斂する事の様に思う。我が国の「現在、今ここにある危機」にのみ捉われる事なく、近未来に対す る戦略的なヒントを若者に与える事も我々ロータリアンの努めではなかろうか。
社会奉仕委員会 委員長 阿原道正



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