「クラブ奉仕の各委員会は、他の三つの部門と違って会務の為にあるのですから、たえず会員と接触しており、会員と密接な関係にあると言う事をいつも頭においておかなければならない。したがって、各委員会は、委員会を開いて決めた事とかいろんな情報を、たえずメンバーに積極的に公開しなければならない。情報面でメンバーと疎遠になってはならないのである。この点が一番欠けていると思う。密室になってはいけない。そうでなくて、こういう委員会は、今このような事をやっているのだなあと理解してもらえるように、情報を流して存在価値を会員から認めてもらえるような委員会でなかったらダメだと思う。どうです、出来ていますか」と、松風元会長から一喝。久しぶりに会場内には緊張感が張り詰めた。これは、去る3月23日リーガロイヤルホテル京都の愛宕の間で開催した、第2回クラブ奉仕フォーラムでの一コマです。
新世紀を迎えようとするいま、当クラブは会員数220余名に垂んとする。また2001〜2002年度には当クラブから待望のガバナーを送り出すなど、いまや全国屈指のクラブであり、そこで今一度実態を見つめ直し、当クラブに相応しい「クラブ奉仕のあり方」を考え、更に活性化するためにも、当クラブのこれまでの「クラブ奉仕の歩み」について振り返りつつ、今後の「クラブ奉仕のあり方(理想)について」ここでもう一度勉強すると同時に、共に考えてみたい。
こう言った目的で、講師にはチャーターメンバーで元会長の松風さんにお願いして開催しましたところ、登録72名、実質57名もの多くの会員にご出席頂き、久々に熱気あふれるフォーラムとなりました。
“クラブ奉仕そのものを考える”と言う、非常に難しいテーマにも関わりませず、ポールハリスによるロータリーの創造から“四つの道”の確立に至るまで、歴史を紐解きながら非常に解りやすく、また、アメリカの最高裁において“ロータリークラブは商業団体である”と、半分驚きと興味深い判例の実存話なども交えながらご講演頂き、時のたつのも忘れる思いでありました。
講演終盤の提言では、「例会の利用をもっと積極的にやらなければならない。なぜならば、会員の出席率は例会が一番高いからです。この出席率の高い例会を積極的に利用して、各委員会は情報を会員に向けて伝達しなければならない。また、各委員会の委員長はロータリーのマニュアル(手続き要覧)で、関係するところを充分読んで頂きたい。そして、マニュアル通りにやればもっと違うかたちが出てくると思う。今や各委員会は踏襲になっていて、去年こうしていたからこうすると言ったように…。で、ありますから、委員長は昨年の委員会を踏襲するのではなく、必ず原点(マニュアル)に戻っていただきたい。毎年同じ事を踏襲すると、結局クラブはスリーピングしてしまう。ですから、クラブの活性化が出来ず、活気が生まれない。そう言う意味で、クラブ奉仕委員会はクラブの活性化に大きな責任を持っているのだと自覚願いたい。」と講演を締めくくられた。“大変有意義で、目から鱗…”と感じたのは、果たして私だけだったでしょうか。
(出席者57名)
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