青森R.C.公式訪問
−1999年8月3日(火)〜5日(木)−

姉妹クラブ委員会副委員長 西村俊雄

午後6時20分、まだ盛夏の日中の照りつけが厳しい頃、勇壮なねぶた太鼓と笛が響き、それを合図に勢揃いした大型ねぶたが動き出す。先頭はヤマト運輸の「三国志・赤兎馬関羽武勇」。いきなり私達の前で歓迎の挨拶、おおきなねぶたを上下に揺する。拍手の嵐。その後に、この伝統の祭りに花を添えるもうひとつの主役「ハネト(跳ねる人)」が続く。浴衣をたくしあげ、色っぽい襦袢、花傘をかぶり、鈴をつけ、色とりどりのたすき、小さく可愛い子供から老若男女のハネトが突如跳ねだした。高く大きくステップする。観客もハネトも大声でリズムをとる、掛け声をかける。「ラセ・ラセ・ラセ・ラセ・ががしごガン」、ハネトが踊り狂えば浴衣につけた鈴が鳴り響く。早くも祭りは最高潮。
 次々に大型ねぶたが登場、その壮大さに私達は興奮し、体が熱くなる。夕闇が迫るとねぶたの灯りが一段と輝きはじめ、ハネトの踊りもより激しくなれば京都南RCの若き男女のメンバーは、もう辛抱しきれない。手に手をつないで祭りのど真中に雪崩れ込み、踊りだす、跳ね出す。最初はぎこちないステップもすぐに地元の若者に負けない位に、高く軽やかに跳ねる、「ラセ・ラセ」と大声で叫びながら。息が切れる、声が枯れる、体中汗だらけ、でも跳ね続ける。
 あっというまの2時間で22ねぶたの最後が…。名残惜しさは尽きないが、でも壮大な祭に参加出来たこの満足感、感激は一生忘れない思い出となった。
 小竹会長のもと、10名の会員婦人を含めて32名が青森RC公式訪問に参加させていただきました。小竹会長は「わたし自身は先輩の青森RC公式訪問でいろいろロータリーの事を学びたい、でも皆さんはねぶたが目的です」と挨拶され、まさにそのとうりの旅行となりました。
 この訪問では函館空港の出迎えから能代空港のお見送りまで、青森RCの皆様には言葉では言い尽くせないほどお世話になりました。その中でも特にねぶた衣装一式を全員にご用意いただき、これを身につけたがためにハネトになりきれ、祭を一層満喫できました。
青森RCの友情に心から感謝と御礼を。




 
 
 
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