週報前期 表紙絵紹介

近藤彩人会員作品

「朝」二曲屏風―比叡山から俯瞰する琵琶湖―

近藤 彩人 会員


作品解説
 優れた染匠になるためには写生は欠かせない仕事です。
  今年93歳になる叔父の米寿の祝にと頼まれ、叔父が若い頃描いたデッサンをひとつの絵に仕上げました。

「ある秋の朝、比叡山から琵琶湖を見下ろします。“鳰の海(にほのうみ)”と呼ばれる湖面は微妙に色を変え、“近江富士”…三上山は手にとるようです。 昭和の初め…、湖畔には葦が生い茂り田園が広がり、豊かな自然が残っていました。懐かしい光景です。」