週報後期 表紙絵紹介
作品解説
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本年度のウイクリーの表紙の作品は、“考える”と題する乾漆像です。 乾漆とは、一定の厚みになるまで漆と麻布を張り重ねてゆく技法です。東大寺の法華堂の諸尊に天平時代の乾漆像の傑作を拝見することが出来ます。勿ち漆は日本の風土に適しているのです。而し現在はあまり彫刻の素材として使用されていません。扱い方のむつかしさと、日時が大変かかるから、めんどうな仕事と敬遠されるのかもしれません。私は、漆の日本独特のしとやかさを発見しました。それ以来漆の研究を続け現在、等身大の造像も出来るようになりました。漆は永遠に生き続ける素材であると、私は信じているからです。 |