社会奉仕部門フォーラム
−2000年9月28日(木)13:45 「愛宕の間」−

環境保全委員会委員長 高田一雄
 去る9月28日環境保全委員会の第一回目のフォーラムを「環境保全と自動車」と題してトヨタ自動車(株)より常務取締役の渡辺浩之氏をお招きしてスライドを通じて講演をしていただきました。初めに遠藤会長の挨拶並びに社会奉仕の粂田委員長より講師の紹介が有り早速講演に入っていただきました。
 近年自動車に於ける排気ガス等、大気汚染に関する問題は特に厳しく云われ、これに対応する自動車メーカーの環境問題と自動車技術のバランスをどの様に取っていくのかが一つの課題となっております。自動車の台数の増加による窒素酸化物の汚染については依然として改善されていないわけで環境庁の調査ではこうした汚染が都市中心部から周辺及び地方へと拡大していると云われ、この為健康に与える影響が大きく現行の基準値を含め大気汚染防止対策の見直しを迫る内容が明らかとなった分であります。その様な状況下の中出現したのがトヨタが新しく開発したハイブリッド車であります。ハイブリッドとは混成物と云う意味で車の場合はエンジンとモーターを組合わせた動力源であります。トヨタのハイブリッドシステムとして、ガソリンエンジンのよいところと電気モーターのよいところを組合せる事によりガソリン・エンジンの半分の低燃費とし排出される二酸化炭素を半減させ、さらに排出ガス中の有害物質を1/10までに減らそうとした動力源であります。これ等が基本として出来た車がトヨタから新型車として発売されたプリウスであります。又電気自動車は低公害車の代表でありますが、電池の高性能化が遅れており走行距離がまだ十分でない為研究中であります。技術開発に於いてトップを中心に若い技術者が日夜頑張って研究に励んでおられるわけであります。
 自動車産業について常にこの様なお話は機会がないと聞く事が出来ません。スライドを通じ、詳細に渡ってわかりやすくお話をしていただき大変良かったと思います。講演後御参加の皆様からの質疑応答の時間を取り特別参加のローターアクトの皆様からの活発な質問に引続き会員の皆様より色々と質問並びに独自の考へ方についての意見が出て充実したフォーラムに盛り上がりました。遠藤会長始め多数の皆様方のご参加をいただき誠に有り難うございました。出席者 50名(ロータアクト4名)
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