最近の若い人々は、フリーター希望が大変増大している。この現状は何か、又どこからきているのか、労働白書の中で、就職しても50%が離職しており、現実にフリーター希望が増大している等と示されている。この様な趣旨から、パネルディスカッション方式で勉強をしてみようという事になった。専門家として、京都府教育庁指導部、高校教育課総括指導主事 宮野文穂氏、京都労働局職業安定部 安定課 課長補佐 南村克己氏を招き、又当会員村田機械(株)総括部長 秋山康夫氏、JR東海京都駅 駅長 宮地淳二会員を就職受け入れ側として、それぞれ講演をお願いした。
高校教育の現場に於いては、進路指導部といった部制をひいている、そして入学当初より指導を行なっているがバブル崩壊後は大変厳しい状況にある。
又その上不況期にも拘らず、自発的に離職する側も非常に多い。このように離職の原因は、分らない事が多いが、正社員として就職する気がない。目的意識が不明確である。根気がない、対人関係が嫌になった等が考えられる。又この様な人の80%は、家族と同居しており、家賃、食物などの心配がいらず、フリーターとして、コンビニ、スーパー等でアルバイト的に働いている。結局は親のスネかじり的な存在で、自から甘えている。終りに当たって、高校教育について科目修了制といった学校完結型が変化しており、子供達も二極型になり、出来ること(好きな事)は一生懸命に取り組むが、イヤなものは絶対しないといった状況である。昔から考えると、精神年令が3年位遅れているように思われる。これ等が専門家の意見である。
一方受入れ側の意見は、高卒者の減少、配属先の問題、合理性により人手が不必要になってきている為、採用人員の60%が製造現場であったが、今は逆になっている。又3年以内の離職率を見ると高卒が26.4%、大卒8%となっている。離職理由については、サービス業を希望する、給料の多い所、人間関係による者等が主である。又社内では人材教育をし、プロになれ、自ら考え、行動する社員となれ、開拓者たれ等を教えている。又サービス業(JR)では、高卒と大卒の比率が1:4である。そして茶髪、ピアス等は社内規定として許可しない。又教育としては、団体生活に慣れる様育成すべきである。
今回講演いただきました方々、そしてお忙しい中ご参加下さいました皆々様に厚く御礼申し上げます。(出席者 52名)
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