平成12年11月11日(土)午後9時今回の職業奉仕実践現地視察の目的地府下桑田郡京北町へ出発致しました。参加者は20名で周山街道を経由して午前10時半定刻「ウッディ京北」に到着、早速杉の薫りの館内を見学その後研修室にて当クラブ会員草木紘司氏を講師にお願いして約15分間林業に関する講義を受けました。
現在の日本全国の山林面積は約250万haでその内私有林が60%との事で年間1億程度使用すると約30年間で日本材はなくなるほどであるとの事そのため年間消費量
の20%を国内産で他は輸入材で補っているのが現状の様です。京北町山国郷は平安遷都の際桓武天皇によって朝廷の杜御料地に定められ上桂川(大堰川)を木材搬出のため筏を組んで運んだ歴史がある。以来黒田地域も含めて木材製産の一大中心地をなしています。勉強会の後、町の名刹寺院常照皇寺に参拝、ご住職鳳栖軒大老師の光厳法皇のお心を中心にされたご法話を受け参加者全員が自からの生き方に光を与えられた様を感得されたことと思われます。南北朝時代北朝初代の光厳天皇が開山であり慎しい生き方を村人に末永く継続する様に希望され寺院自からも奢を戒しめられたとの事です。ご説法の後寺院の裏山を約1km散策森林浴を満喫しました。午後からは京北木材総合センター、京北プレカット工場、加工センター等を見学、その中でもプレカット工場では大工作業の40日分程度を1日で一般
住宅一戸分を生産する工程には驚きでした。省力化も非常に進んでいる様子でした。北山杉丸太も現在では加圧式ポンプで表皮をはぎ大貯蔵産では20%程度の水分量に品式を保持する事が出来そうです。
京北町での銘木の搬出にはヘリコプター等も使って作業を行っている様で常設のヘリポートも総合センターの一角にあるのにはびっくりしました。
工場見学の後は立派な造林の生育ぶりを車中から森林組合の勝山俊治代表理事のご説明を受け非常に参考になりました。いずれにしても長期間を要する林業は自分の植木をした苗木は孫の代にならなければ伐採出来ないほど時間のかかる継続事業であるという事を知り資源を大切にし利用する事を願わずにはいられません。
今日は終日、草木紘司会員並びに京北町森林組合代表理事勝山俊治氏のご協力に深く感謝申し上げます。
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