週報前期 表紙絵紹介

『若い樹々』
(近江雄松崎の松)

日展評議員 日本画

大塚 明会員画
作品解説
 日輪と松は、日本の象徴である。太陽は、あらゆるものの原点であり、松は、松竹梅の雄、常緑喬木、長寿、節操の模範として古来より尊ばれ、水墨画、大和絵、障壁画をとうして日本画が描かれ、現代迄、多くの名画が生れている。先人画家も牧渓、雪舟、元信、等伯、大雅、大観、栖鳳など枚挙にいとまがない。
 ここに掲げた日本画は、私が2年前に憬れをもった湖西の近江舞子に、居を構えることが出来得て、散策で、歌にもある雄松崎の松林が気に入り、その中に若い一郡の松の勢いを視て、日々、新しい観察をもって、天然の岩緑春の絵具で40号Fの画面に描き上げ、春の日展(日春展)に出品、全国で好評を戴き、面目を新たに、私の画道のエポックメーキングだと想っております。
 素晴らしい伝統と歴史のある京都南ロータリークラブの21世紀への門出に祝典として観ていただけるよう悦びをもって戴せさせていただきます。

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