『風薫る』
日展評議員 彫刻 杉村 尚会員造 |
作品解説
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夏の暑い日、長い髪を短く切って、チリチリにカールさせて、「突然ながら、暑くていらいらして仕方ないので、短く切りました」と、にこにこしながら、アトリエにやって来た彼女に一瞬私は目を見張りました。 真面目を字で書いた様な、引き籠もり勝ちの彼女の活発な仕草に、これで行こうと、イメージチェンジ、それからの制作は捗りました。 造像の中で、明るい顔の表情を主体とし、手の表現は、単純な型で修めました。その人らしい處を、何とか表現出来ないものかと、悩むのですが、今回は今までにない答えが出たのかも知れません。 |