行事報告
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9月11日(土)14:00 社会奉仕部門シンポジウム 丈夫で長生きする方法「シルクホール」

 9月11日京都市民約620人の参加を得て、約2時間の熱い講演と討論が挙行された。メンバーの山口さんと特別参加の武量子(旧姓佐野量子)さんによる軽妙な司会によって盛り上がりをみせ、討論時にはシンポジストをはじめ会場からも質問が飛び交い、健康についての関心の高さを痛感しました。内容の要旨は
 1:健康な食事(上島弘嗣滋賀医大教授)
 2:サプリメントの効用(柏木厚典滋賀医大教授)
 3:運動の量と質(林達也京大助教授)
 この三要素こそが新しく設立されたアンチエイジング学会(抗老齢化学会)のターゲットでもある。この三つが揃って目的を達することが出来る。

  1. 成人病を予防する食事として、京料理のような薄味の文化を守ること。ある高地民族の調査では自然界よりの食物のみで生活し、塩が存在しない世界では、20歳台も50歳台も血圧に有意差がなかった。獣肉の脂肪摂取を減らし、魚油や植物油で脂肪を取り、体重のコントロールに心がけ、口当たりの良い澱粉や砂糖などに偏ったカロリーの過剰摂取に気をつける。朝食に一番栄養を考え、三食をきっちり取る。酒は日に一合以内、喫煙は論外。
  2. サプリメントは無数に売り出されているが、効果が立証されている物(特定機能食品など)とそうでない物が混在している。細胞内の遺伝子を傷つけるのが活性酸素で、加齢と共に活性酸素を分解する酵素(抗酸化物質)が減少し、これが老化の原因のひとつと考えられている。活性酸素を排除する(CoQ10 、ビタミンCなど)サプリメントの効果はある程度期待される。コラーゲンのように服用しても分解され、そのままの効果は期待できない物もあって、正確な情報を持つ必要がある。あくまで補助食品であって、薬品ではないと言う認識も必要である。まして、副作用のあるものなどは論外であり、間違っても確かな医師が処方した薬の代わりになる物ではない。
  3. 成人病患者の場合は歩行が基本で軽度から中程度(脈拍100から120)のものを日に30分前後(15分ずつ朝夕でもOK)の有酸素運動が薦められる。病気の状態によって日に30から60分やった方が良い場合もあるが頑張り過ぎは禁忌である。自転車、水中歩行などを混ぜるのも賢明であろう。無酸素運動によって筋力をつけることにより性格が前向きになり、明るくなる例もあって有酸素、無酸素ともに楽しく長く続けることが大切である。
社会奉仕委員会 委員長 相馬俊臣
社会奉仕部門シンポジウム
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