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11月18日(木)13:45 社会奉仕部門フォーラム「愛宕の間」 |
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定時定刻より今年度の社会奉仕部門フォーラムが開催された。
今回は当委員会の福田勉会員の旧知のご友人にあたる、鹿島建設(株)環境本部 副本部長 塚田高明氏にご講演をいただいた。
塚田氏は1967年に京都大学工学部 衛生工学科に入学されて以後、現在に至るまで環境問題一筋に生きてこられた方だ。
当時の日本は高度経済発展時代の真っ只中に当たり、国全体が生産拡大路線を突き進む中、周りには「変わり者」のレッテルを貼られながらもいつかは深刻に環境問題に取り組まねばならない時代が来ると確信をされて研究に取り組まれていたとのことだった。
当時の生後間もない私にはその頃の状況は知る由もないが、歴史的な背景を推測するに当たり、また現在の深刻な環境破壊と鑑みるとその判断の正しさは驚愕に値するものであったと考えられる。
さて、講演の内容では最新の建築界における環境への取り組みに関する技術に驚かされた。
地下の地層内へパイプを通して不純物を浄化する手法や、建築物の99%を分解して再利用する方法など、「ここまで技術は進んでいるのか!」と参加者一同で驚きを感じた。
また、バイオマス事業では実際に生ゴミを発行処理した際に発生する熱を利用し、更に発生したメタンガスにより発電し、この電気を売却するという施設も出てきているとのことであった。
風力発電事業も進んでおり、このような環境対策エネルギーの利用を国も勧めているとの話しであった。
欧州などの諸外国では環境対策エネルギーに対して、少し割高になってもこれを利用したいという人が増えているという。
COP3(京都議定書)を反故にした米国や、環境汚染の根源となるであろう中国は今からでも遅くないのでロシアを見習って世界に歩調を合わせて欲しいと痛感した。
例会を含めるとかなりの長時間に渡ったにもかかわらず、全く疲れを見せずに熱弁を振るわれた塚田氏は本当に根っからの「環境屋」であると感心した。
余談だが、地区より環境保全委員会で美浜原発に見学に行くよう要請があったのだが先送りにしている間に事故が発生した。
個人的には環境保全委員会におけるエネルギーへの取り組みと原子力発電とは相反するものであると考えていたのだが、今回のフォーラムでそれを確信することができた。環境保全委員会 委員長 武田隆司
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