RI第2650地区WCSミッションに参加してきました。日程が過密で有名ですが、今回もさらに過酷なスケジュールでした。しかし改めて感動を覚え、国際奉仕の有用性を確信しました。なぜ今またポリオなのか? 疑問に思われる方もあるかと思います。RIは1979年以来35年にわたり、ワクチン接種を通してポリオ撲滅運動を展開してきました。その原点がフィリピンで、現在発生していません。しかし新たに生まれてくる子供たちにワクチン接種を続けないと、また発症する可能性があります。そこへ台風30号(現地名ヨランダ)が来襲し、10mにもおよぶ高潮がレイテ島を襲いました。島の中心地であるタクロバンは、ほぼ壊滅状態となり、ワクチン接種はおろか生活に困窮する状態となってしまいました。WHOから要請もあり、これまで何度も訪れている場所ではありますが、改めて支援するために今回のミッションが組まれたわけです。 それにしても聞きしに勝る台風の被害、この高潮はもはや津波と言ってもいいくらいです。そんな中、仮設住宅を巡ると、あちこちから工事の音、住居が狭いので勝手に改造してます。またその仮設で商売してる人もいてビックリ、みんな逞しく生活してるのでした。そんな被災地で実際にポリオ予防接種を行い、少しでも手助けができて嬉しく思います。現地タクロバンRCも事務所が水没するなど相当な被害を受けましたが、我々を充分に歓待してくれました。共同事業として中高一貫校に図書やウエアの提供等の支援も行いました。世界中のロータリアンはお互い何も言わなくても仲間になれる、そんな瞬間を味わいました。あらためて地区WCS事業の素晴らしさ、そしてロータリアンとしての誇りを感じました。皆さんも機会があれば、ぜひ参加されることをお薦めいたします。なお来年2月の世界理解月間に、詳しい報告を行う予定です。そちらもどうぞお楽しみに。ロータリー情報委員会 副委員長 猪田浩史