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9月25日(木) |
13:45 |
青少年部門フォーラム
「あなたの周りの子供が危ない!青少年の犯罪防止とロータリアンの役割」「桜の間」 |
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新世代月間最終例会日の25日(木)にリーガロイヤルホテル「桜の間」において福井家庭裁判所首席調査官菊山正史氏を講師に49名の出席を得て開催した。
当フォーラムは長崎の種本駿ちゃん事件等、若年の凶悪犯罪の続出に対し「歯止めをかける為にロータリアンが手を貸すことは何か」に焦点を当てて行った。
NHKの人気ドラマ「少年達」で俳優の上川隆也氏が熱血調査官を演じているが、家庭裁判所調査官は、罪を犯した少年の家庭環境、社会環境など複雑に絡んだ状況を心理学、教育学等人間関係諸科学の知識を活用し、少年犯罪の原因と立ち直る足掛かりを得て問題を解決する仕事をしている。
調査官のトップの菊山氏から例会の卓話で1.少年事件の現状2.少年犯罪の量的推移3.少年犯罪の低年齢化4.更正の可能性、および5.少年犯罪の特徴をデータとご自身の豊富な体験を踏まえてお話し頂いた。
フォーラムでは更に具体的な実例として1.淡路島のバイク窃盗高校生2.ホームレス襲撃無職少年、等の犯罪とその原因をケーススタディとしてお話し頂いた。
さらに西村七兵衛会長との対談では会員にご協力を得たアンケートを踏まえて、会長から「家庭教育、躾の大切さ」「TVゲームと凶悪犯罪との関連」「戦後教育特に道徳教育喪失の罪」「凶悪犯の少年の対応は懲罰か教育か」等の問題を提起され、「愛情不足の家庭の反省」「美しく生きる事の価値観の醸成」「基本は少年の健全育成教育だが、反省心のない凶悪事件を起した少年への懲罰の必要性」等が熱っぽく話し合われた。
会員から「非行の原因は幼児期に摂取する食品添加物が健全な感情育成にブレーキをかける脳外科医の見解」「登校拒否と犯罪」「更正後の就職率」「凶悪少年犯に対する法曹界の意識改革の必要性」等、多種多様の貴重な意見を頂いた。
ロータリアンとしてお手伝いできることは「他人事として捕らえずに自らの問題としてフォーラムや講演会の継続実施による我々自身の啓蒙や社会へのアピール」「精神的に未熟な少年を鍛える再教育の場への金銭的な奉仕」等があげられた。
アンケートで多くの会員が指摘している様に実践には難問が山積していることを実感したが、まず当問題の認識を深められたことが大きな収穫であった。
青少年委員会 委員長 岩井美晴 |
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