今年度は、当クラブ会員の伝手で、普段拝見できない場所を特別に見学し、楽しい雰囲気と精進料理や宮中の公家料理、茶道の懐石料理を取り入れた京料理をご賞味頂くという企画を立てました。
第2回は4月13日に、岡田祐雄元会長の特別なご配慮により、醍醐寺を拝観させて頂きました。
当日は、33名が参加頂きました。雨も止み、さわやかな天候に恵まれ、岡田元会長のご子息様に解りやすく親切に案内説明をして頂き、境内散策と普段間近で拝見できない文化財の鑑賞をして、密教文化と桃山の華を堪能しました。
最初に、国宝、重文だけで4万点、未指定の文化財を含めると、約10万点余りに及ぶ寺宝を収蔵し、彫刻、絵画、工芸、古文書など、日本の仏教史や美術史上貴重な資料が収蔵されている霊宝館を、じっくり拝観しました。続いて、京都で最古の国宝五重塔と当クラブ植樹の桜とオリーブを見学し、国宝金堂にてご本尊の阿弥陀如来様や側佛等を身近で拝観しました。
その後、岩井会員にお口添えを頂いた雨月茶屋で、醐山料理の懐石を会食しました。こちらの恩賜館は昭和四年に宮内庁からゆずりうけた由緒ある建物です。料理に使われる水は、醍醐味という言葉の語源にもなった、醍醐の名水です。料理に出た「竹の子すもし」は、醍醐寺の古文書に残る家光・春日局が食べたと言われるお料理です。
栩谷の司会で、蔵岡副会長によるRC活動に対する日ごろのご理解、ご支援への感謝と、岡田元会長への御礼等のご挨拶に続き、岡田元会長のご挨拶、堀江会員の乾杯で宴を始めました。出席者全員が自己紹介をし、歓談しながら和やかに会食をして、長谷川茂副会長により中締めが行われました。
食事を済ませ、一般者閉館の後、醍醐寺三宝院の殿舎・伽藍を拝観し、夜桜の庭園を鑑賞して桃山文化に触れました。
三宝院の門を入ると正面に大玄関が見えます。この大玄関と右につづく葵之間、秋草之間、勅使之間、それに奥宸殿、東の純浄観及び弥勒堂は重要文化財に指定されています。
庭園全体を眺めることのできる表書院と唐門は国宝です。
特別史跡、特別名勝に指定されている庭園は、慶長3年(1598)豊臣秀吉が「醍醐の花見」に際し、自らも作業をし、庭奉行竹田梅松軒等に命じて築庭させもので、名石藤戸石=千石石は聚楽第より運ばれたものです。
今回は特別にライトアップをして頂き、普段とは一味も二味も異なった風情を堪能できました。庭を映す満月まで鑑賞でき、全員が感嘆の声をあげました。
醍醐のすばらしさを満喫出来、清い心を持て、ご出席頂いた方々に十分満足して頂き、会員ご夫人同士の懇親を深めると共に、RCへのご理解をより得た1日でした。
お世話頂いた上に、お土産まで頂戴いたした岡田元会長に厚く御礼申し上げます。又ご出席頂いた方々、いろいろとお手伝いを戴いた方々に御礼申し上げます。参加者:33名レディース委員会 委員長 栩谷晴雄
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