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11月17日(木)13:45 環境保全フォーラム「ルシィーヌの間」
 11月17日(木)例会終了後、リーガロイヤルホテル京都1階ルシィーヌの間において、社会奉仕部門・環境保全フォーラム「水文循環と水の利用・管理」が開催された。
 本年度は講師に、京都大学大学院水利工学専攻の三野 徹教授をお迎えし、例会卓話に引き続き42名の会員が熱心に聴講した。
 小西会長欠席の為、開会及び趣旨説明を環境保全委員長塩山が行い、長谷川茂副会長が力強く開会の挨拶を行われた。
 水文循環とは聞き慣れない言葉かも知れません。地球上の水を扱う科学で、水の生成・循環・分析・理化学的性質と生物の役割を含めた環境との関係を研究する学問で、自然科学の一部ですが、地球上に存在する約13.5億km3といわれている水を扱い、生物の役割や人間生活と密接に結びつき関連する分野も多岐にわたっています。
 地球の水循環を人工衛星からデータを送りデータベース化する「地球総合科学研究所」の話から、水の極性により正負イオンが誘引され水分子と一体的に行動し物質を良く溶かす、この機能が汚染も引き起こす説明。液体・固体・気体が変化に伴い熱の吸収放散を行う、これにより地球と太陽熱とのバランスによる温度調節機能があることなど、水の物理的特性が引き起こす地球規模のメカニズムを解説された。
 水の豊富な日本やRI会長の母国瑞典ではあまり起こらないが、乾燥地で井戸を掘る危険性について、土壌中のN、C、S、Fe、Mnが根による水の吸収、地表からの蒸発により土壌水は毛管作用により地表近くに移動、根による吸収蒸発に際してイオンはそのまま残る。時間が経過し土層に塩類が集積すると作物は水分ストレスがかかり生産力が減少あるいは枯死する。土壌構造が崩れ透水性が急減する。
 蒸発量を上回る灌漑水を与え塩類の洗浄の必要が生じ地下水の排水を行わないと周辺地下水を上昇させ低地部に新たな塩分集積を起こす恐れがある。地下排水により塩分濃度が高くなった水を下流で再利用するとここで集積が発生する恐れがある、と指摘された。  その他、森林と炭素と水の働き、土壌中から発生する硝酸の危険性、食糧増産と灌漑水の負担、人口減少と国土の管理、琵琶湖総合開発等、時間一杯までエネルギシュにご講演いただきました。
 最後に、辻勝司社会奉仕委員長が、子育て支援、ふれ愛バザー2005、環境保全フォーラムが成功裏に達成できたのも全クラブ員の協力と協調の賜物と社会奉仕の意義を確認されフォーラムを締めくくられた。
環境保全委員会 委員長 塩山大介


環境保全フォーラム
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