昨年度中村恵行会長は、クラブ創立60周年にあたり、我がクラブの歴史を振り返り、先輩諸氏が培われてきた、我がクラブ特有の理念の取りまとめを未来計画委員会に託され、これからのクラブ運営の指針となるべき「南の風よ、限りなく」を編集されました。
これによりますと、我がクラブは、1954年3月に京都ロータリークラブの第1番目のアディショナルクラブとして誕生しました。
当時、企業数も少なく、今で言うベンチャー企業の社長や若い二世経営者35名がチャーターメンバーとして構成され、その平均年齢は46歳と当時日本1若く、やんちゃな次男坊気質の方々が多かったようです。また、ロータリーの形式やルールに捉われず、伸び伸びとし、和気藹々とした親睦精神を特に大事にされながら、ロータリーは仲良しクラブに成ってはいけない。先ずは、天職を通じて、社会に奉仕することが本筋であることを示し続けてこられました。
この事により、一人一人のロータリアンを互いに良く知り、その上で、互いに寛容の精神をもって尊重し合い、自由を認め合う心が育まれてきたと思います。
この伝統は、何かの事業を成し遂げようとした時、全クラブ会員は見事に一致団結すると言った絶妙なクラブ風土を作り上げ、それを「南の風」と称して今まで大切に育んで来られました。
この良き伝統は、これからも我々の手によって育み、次代に伝えて行かなければならないと思います。
今年度は、この伝統を再認識し、未来に向かって京都南ロータリークラブとして何をすべきかを模索し、明日に輝けるロータリー造りの新たな第一歩を踏み出したいと思います。
運営方針
1.会計
我がクラブは、地区内でも最大級のクラブ予算を有し、活発で効果的な奉仕活動を行ってきました。それには、会員への過度な負担を避け、バランスの取れた適正な財政の運営を心掛けることが必須です。
2.S.A.A.
例会は全会員が一同に集う場であり、ロータリーの出発点です。例会運営如何でロータリー活動が大きく左右されるのです。その為にも、会員の資質の向上に資すると共に、会員相互のコミュニケーションの場として、品格と和やかさが重要です。
3.会員組織
クラブは会員が存在して、初めて効果的な奉仕活動ができるのです。クラブや地域社会、そして国内・国外に奉仕し、ロータリー財団を支援し、クラブレベルを超えたロータリーのリーダーを育成できるかどうかは、クラブの会員基盤の規模と強さに関係します。
委員会は、職業分類を整備することにより、会員の増強目標と増強行動計画を立て、実行に移していただくと共に、会員を勧誘し維持することの重要性について、会員を教育し、研修を行います。
4.クラブ奉仕
クラブは効果的に運営されて始めて、奉仕活動が実行され、会員を維持・増強し、クラブや地区、ひいては国際ロータリーのリーダーとなる会員を育成することができます。
その為に委員会は、例会に魅力あるスピーカーをお招きし有意義な例会運営を心掛けると共に、会員に例会や各クラブプログラムへの出席を促す必要が有ります。
5.クラブ広報
クラブ広報委員会の役割は、ロータリーに関する情報を一般の人々に伝えるべく、クラブの奉仕活動を広報するための計画を立案し、実行することです。このことにより、社会にロータリーの活動をより多くの人々に知ってもらうことができます。これは、ロータリーのイメージアップとなり、会員のモチベーションが高まると共に、会員増強にもつながる事でしょう。
また、こうして得ることができた活動資料は、適正に整理整頓されて、保管しなければならない事は言うまでもありません。
6.親睦活動
ロータリークラブで育まれる友情は、クラブの活動やプロジェクトを行う原動力となります。全てはこの親睦から始まると言っても過言ではありません。
特に我がクラブでは、親睦が最重要視され、そこから数々の有効な奉仕が生まれると、先輩諸氏より受け継がれてきました。このことを、肝に銘じ、最も有効であると評価しうる、効果的な親睦活動の企画・立案・実行を期待します。
また、これらの伝統を、新会員にいち早く伝え、クラブに馴染んで頂くことが、クラブの活性に繋がると思います。
7.姉妹クラブ
ロータリーに課された役割は、クラブや地域に留まらず国内・国外へと社会的・国際的なロータリアンとして、各地域のロータリークラブと姉妹提携を結び、より有効な社会奉仕・国際奉仕活動を果たす責務があります。その為にも、姉妹クラブとの友好関係を大切にし、親睦の輪を我がクラブ内から国内・国外へと広め、国際色豊かな友愛の精神を育んで行くことが重要です。
8.奉仕プロジェクト
クラブの奉仕プロジェクトは、地元や海外の地域社会の人々を援助する教育的・人道的・職業的プロジェクトを企画・実行していきます。我がクラブは、職業・社会・環境保全・国際・青少年・ローターアクトと沢山の委員会を擁し、それぞれがその奉仕の目的に沿って、クラブ資金や会員の時間を適切に活用しながら、地域社会のニーズを把握し、奉仕プロジェクトを実施します。
9.寄金プログラム
ロータリー財団は、国際ロータリーの慈善部門でロータリアンと支援者による自発的な寄付のみに支えられています。財団の補助金を通じて、ロータリアンは、人々の健康の改善、教育支援、貧困救済に努め、世界理解、親善、平和を促進する活動を行うことができます。まずは、会員にロータリー財団について教育を行い、ロータリー財団がいかに人々の生活に役に立っているかを理解すれば、会員は熱心にこのプログラムに参加し、寄付をしようという気持ちを持つことができるでしょう。
寄金プログラムは、寄付の目的や効用を会員に教育し、理解を得ることにより、自発的に参加協力することを喚起させることが重要です。 |