みんなで回そうロータリーの歯車
―吹かそう南の風―
京都南ロータリークラブは昨年65周年の節目の年を迎えました。今年は70周年に向かっての第一歩です。今、私は大きなクラブになる過程での歪があれば修正して行きたいと思っています。60周年からの5年間で会員数も200名を大きく上回り、250名という数字が普通に語られ、国内3番目の規模を有するクラブに成長して来ました。
特に直近5年間の新会員の入会は約100名と現会員の40%になります。この様に会員数が増加していることと、平均年齢が63.4歳から62.4歳に低下してきたことはクラブに活気をもたらし大変良いことです。前年度末、会員在籍年数5年未満の会員数は86名(34.8%)となり、それまでの四分の一から三分の一以上と平均在籍年数も大きく若返りました。その為、ロータリー歴の経験ギャップが生まれているところもあります。
このことをまとめて私たちみんなにとって魅力があり、参加することに意義や楽しみを感じられるクラブにする為には「みんなで回そうロータリーの歯車」という様に全員が参加出来る事業機会を増やす必要があると思います。ロータリーのシンボルマークである歯車は一枚では歯車の機能を果たしません。私たちのクラブは250枚の多種多様なサイズの歯車の組み合わせで成り立っていると思います。歯車の組み合わせも大事でしょうし、適度な潤滑油も必要です。出来るだけ多くの会員同士が知り合えるような環境を整えて行くことが大きなクラブの活力のベースになると考えています。サブタイトルの「吹かそう南の風」は全員参加の趣旨で考えています。
近年、国際ロータリーは会員数の伸び悩み傾向の中で、会員の職業資格の枠を撤廃し、例会開催日を減らす、女性会員を積極的に増やす、Webサイトで例会をする等々、会員増強のための施策を打ち出してきました。私たちのクラブではこれらの手段を用いずに会員増強が図れたのは何故か。この部分は検証が必要です。フォーラムなどの事業についての参加者は、会員数が増えていても増えていません。数だけではなくて参加率も意識したいと考えています。ロータリー財団や米山奨学会への寄付なども総額では他のクラブを寄せ付けないと思いますが、一人当りの寄付額を意識したいと考えます。この様に規模の大きなクラブとして様々な角度から私たちのクラブは挑戦する時です。そして、違う視点から見て行く必要があると考えます。
今年は一つひとつの事業において、一人でも多くの会員に参加して頂いて、会員相互が知り合う機会を増やし、私たちのクラブの良さを理解し、みんなで楽しい1年にして行きましょう。
|
会 計
当クラブは250名近くの会員を有しているため、年会費や入会費などの安定収入があり年間運営予算は大変大きなものになっています。従って、その資金運用に無駄がないかどうかを精査し、健全な予算と適正な支出の財政運営を目指します。
会場運営(SAA)
毎週のロータリーの例会は、会員同士の懇親・情報交換の場として最も大切な時間です。
会場監督(SAA)が毎週の例会運営について十分な準備をして臨まなければ、250名近くの会員集団を例会という場でまとめることはできません。先ずは、会員同士の歓談と食事の時間を確保し、卓話での情報収集の場を提供し、ご来客には親切、丁寧な対応で京都南RCの魅力を感じていただけるように、親睦活動委員会との役割をしっかりと決めて連携してほしいと思います。
会員組織
会員組織では、会員増強は常に注目を浴びています。職業分類や会員選考を通じて、今一度、当クラブがこれから発展するために、必要とされる人材は、どの分野の人材なのかということを会員が、意識するような取り組みをしたいと思います。当クラブとしてのダイバーシティを考えたら良いと思います。
ロータリー情報
国際ロータリーは世界的に会員減少傾向の中で大きく基準を変えようとしています。2650地区では中澤パストガバナーが推進された地区のあり方の変化が続いています。当クラブにおいては、世界のロータリーで起こっている変化を会員に周知徹底し、時代の変化を読みながら、当クラブの進化をさせる「規則・手続き」を考えたいと思います。
クラブ管理運営
出席はロータリー活動の基本です。近年、会員数の増加の割には、すべての事業の参加率が向上していません。特に、入会3年未満の会員が増えれば当然参加者が増えるはずですが現実はそうなっていません。参加者の参加率向上を図る企画を考える必要があると考えます。プログラム委員会で企画する卓話は毎週の例会の楽しみの一つです。従って、幅広い視点からの講師を選定していただくことを基本とし、今年度は特に、新会員は新会員スピーチを済ませることによって、はじめて全会員に自己紹介をすることにもなるので、入会半年以内には済ませるような配慮をしていただきたい。
公共イメージ
会員一人一人の職業奉仕活動が、ロータリー活動の公共イメージの一端を担っていることを認識していただき、奉仕プロジェクトを中心とした事業を積極的に広報活動し、市民にも理解していただける様な機会を考えていただきたいと思います。
親睦
親睦活動は当クラブにおいて最も重要視されているものです。今年の基本方針「みんなで回そうロータリーの歯車」で申し述べたように、親睦活動は、歯車を回すための潤滑油です。当クラブの伝統である決まったことは、みんなで力を合わせて実現していく、その力の元は、常日頃からの会員相互の親睦活動から醸成されていると思います。特に、入会3〜5年未満の会員に声をかけて新旧会員の交流の場を作りたいと思います。
レディース委員会は会員の奥様方の常日頃からのご理解があればこそ、会員の皆さんがロータリー活動をできている訳ですから、珍しい体験や美味しい食事を体験していただくことに加えて、私たちの奉仕活動を理解していただくことにも注力したいと思います。
姉妹クラブ
姉妹クラブとの交流を深めることは、お互いの伝統文化を発信し合い、私たちのロータリー活動の質と幅を広げることになると思います。今年は姉妹クラブからの訪問を受ける年度です、少し目線を変えた接待で、相手のニーズもできれば考慮して、余り華美にならず心のこもった交流をしたいと思います。青森ロータリークラブにおいては、ガバナーを輩出されるということもあり、有志で訪問をして祝いたいと考えています。
第1奉仕プロジェクト
ロータリークラブの基本理念である、職業を通じて社会に奉仕することは、会員一人一人が、日々の企業活動の中で意識せずに実践されていると思います。そして、その中で湧いてくる感謝の気持ちが第1奉仕プロジェクトの事業に繋がっていくと思います。今年は職業奉仕をするにあたり先ずは、会員相互を知る機会を作り、社会奉仕では当クラブの地元京都のインバウンドに役に立つ活動を考え、環境保全では地元京都の環境の美化に役立つことを考えたいと思います。
第2奉仕プロジェクト
ビジネスの世界でも国内は少子高齢化で需要が減少すると言われています。京都でも外人の観光客は毎年増加傾向にあります。人員の雇用においても同じことが言えます。外国に向けての発信、若い人達の育成、将来のロータリアンの卵であるローターアクトの活性化のための支援などを積極的に行いたいと思います。
寄金プログラム
会員に幅広く募金をいただくようにするためには、ロータリー財団、米山奨学会の活動について理解をしていただくことが大切です。そして、スポーツ・文化・芸術基金は新たに南の風基金と名称を変えますので周知徹底して下さい。今年は募金の意識について、入会時に十分な意識付けの機会を作ることも考えていきたいと思います。ニコニコについては当クラブの活動資金の源泉ですから、親睦活動委員会などと協力して強制ではなく、進んでしてみようという環境を作っていきたいと思います。 |